銀行にお金を預けるよりは投資でお金をふやしたい、ただしリスクは取りたくないと思っている方もいらっしゃると思います。
株式投資やREITであれば、元本が大きく目減りするおそれがありますし、借入をしてまで不動産投資はしたくないと思っている方も多いと思います。
そのような方は、コインパーキングの不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。
そこで本稿では、不動産投資として行うコインパーキングの物件の選び方について解説します。
コインパーキングは不動産投資の対象にはなりにくい!?
コインパーキングは、土地の暫定利用としての位置づけであり、収益性はアパートやワンルームマンションと比べると低く、借入金を使ってのコインパーキング投資は収支が合わないでしょう。
また、借入金を使わなくても、例えば都内の中心部などでは土地の固定資産税および都市計画税が高く、駐車場収入だけでは賄うのは難しいおそれがあり、エリアによっては100%自己資金での投資でも、収支はマイナスとなる場合があります。
このように、コインパーキングの収益性は低く、不動産投資の対象に基本的にはなりにくいですが、やり方によっては、コインパーキングも立派な不動産投資となり得る可能性があります。
基本100%自己資金で行うこと
まず、コインパーキング投資するのであれば、100%自己資金で行うことが基本です。
銀行に預けておくよりはマシという考えで始めるのが適切と言えるかもしれません。
コインパーキングは建物投資がないため、減価償却費(建物の取得原価を毎期、費用として配分する会計上の費用。支出を行うお金ではないが経費として認められるため、節税効果がある)が発生しません。
節税効果が無くて税金も高くなり、さらに税引後の利益に借入金の返済まで加わってしまうと、キャッシュフローとしてはマイナスになるおそれがあります。
借入金を使ってのコインパーキング投資は、基本的に成り立たないリスクが高く、自己資金100%で投資するよう心掛けてください。
郊外の一等地で行う
コインパーキングの不動産投資で重要なのは立地です。
ただし、立地が重要と言っても、”良すぎる立地”は固定資産税が高すぎるため、避けたほうがいいでしょう。
都内の一等地でコインパーキング投資すると、自己資金100%でやっても収益はマイナスか、またはギリギリのプラスといったところが現実的なラインです。
そのため、コインパーキング投資するなら、地方都市の一等地で行うことをおすすめします。
地方都市であれば、それほど固定資産税は高くなく、また地方都市でも一等地であれば駐車場ニーズが高く、駐車場賃料が高くなります。
このように、コインパーキング投資で一番収益性が高いのは、地方都市の一等地になりますので、通常の不動産投資とは異なる目線で土地を選ぶ必要があります。
駐車場しかできない土地を探す
コインパーキングの不動産投資で、利回りを向上させるには、いかに土地を安く購入するかが鍵となります。
地方都市の一等地でも、例えばマンションが建つような広い土地や、店舗に適したような土地は土地価格が高いです。
このような土地は価格が高すぎて、コインパーキング不動産投資には向いていないでしょう。
コインパーキング不動産投資に向いている土地は、戸建も建たないほど小さな土地や、地型の悪い土地などが狙い目です。
そのような土地であれば安く購入できるため、利回りを高くすることができます。
駐車場しかできなさそうな土地を選ぶのがポイントになるでしょう。
まとめ
以上、コインパーキング不動産投資について解説してきました。ポイントは、「基本100%自己資金で行う」「郊外の一等地で行う」「駐車場しかできない土地を探す」の3つです。
通常の不動産投資とは少し異なる目線で物件を探すようにしましょう。