不動産投資に興味はあっても、金額的にハードルを感じている人も少なくありません。
そのような中、クラウドファンディングやREITといった少額から始められる不動産投資の商品もいくつかあります。
不動産投資型クラウドファンディングとは、どのようなものなのでしょうか?
そこで本稿では、少額からでもできる不動産投資型クラウドファンディングについてご紹介します。
広くお金を集める仕組み
クラウドファンディングは不動産投資に限らず、様々な事業で取り入れられています。
クラウドファンディングは、インターネット上で広く出資者を集める仕組みです。
事業を始めるにはお金が必要です。
お金を集めるには、投資家から出資を募るか、銀行から借入をするかの2種類があります。
出資と借入の違いは、出資は返す必要のないお金ですが、借入金は返す必要のあるお金です。
事業に儲かれば、経営者は投資家に配当を行います。また、銀行には借入の返済を行います。
投資家はこの配当の仕組みにより固定収入を得ることになります。
例えば、あなたがとても美味しいラーメンを作ることのできるAさんを知っていたとします。Aさんがラーメン店を出せば、儲かることは間違いないとあなたは知っています。
ところが、Aさんはお金がないため店舗を出すことができません。
そこで、あなたがAさんにお金を出資し、ラーメン店を出す資金提供を行います。
Aさんが儲かれば、出資者であるあなたは配当によって利益の分配を受けます。
ただ、Aさんはインターネット上で広く出資を募ったほうがお金を多く集めることができ
、一人当たりの出資額も少なく済ませることができます。
このインターネットを使って広く資金を集める仕組みがクラウドファンディングです。
不動産投資型クラウドファンディングとは
クラウドファンディングは事業に対する出資のため、ラーメン店だけに限りません。
Bさんが「収益物件を買って不動産賃貸業を始めたいので出資してください」と募れば、お金を集めることができます。
仮に、Bさんが利回りの良い物件を購入しようとしていたら、あなたがBさんに出資をすると、高い配当をもらえる可能性があります。
Aさんのラーメン店というのは不確定な部分もありますが、Bさんの収益物件の購入ということであれば確実性が高いと見込め、安心して出資できるという判断もできます。
Bさんは一人一人から集める出資額は小さくても、多くの人から出資を集めれば、都心部の良い物件を購入することも可能でしょう。
このように、少額でも都心部の良い物件に投資することができるのです。
REITとの違い
上述した不動産投資型クラウドファンディングと似たような仕組みとして、REITがあります。REITは不動産投資法人と呼ばれる会社に対して出資します。
不動産投資法人は、オフィスビルや賃貸マンションを何棟も持っており、賃料収入を得ていますので、REITに出資すると、色々な収益物件から得た利益を投資家に配当することになります。
同じ少額出資ですが、REITは様々な不動産を持っている会社に対して投資し、それに対してクラウドファンディングは1つの物件(特定の物件)に対して投資します。
クラウドファンディングのほうが、自分が良いと思った物件に投資できるため、リアルな感覚の不動産投資が味わえます。
まとめ
以上、少額からでもできる不動産投資型クラウドファンディングについて解説しました。クラウドファンディングは自分が見たことのある物件にも投資することが可能です。
リアルな感覚で投資することができるので、一度検討してみるのも良いでしょう。